山の日 日本の由来 産地のアロマ
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」
という趣旨の国民の祝日。
日本の国土の7割は山地・丘陵地であり、私たちはその豊かな恵みに生かされています。キャンプや山登りなど、自然のなかでレジャーを楽しんだ経験があればその思い出を話し合ってもいいですし、普段当たり前のように使っている水や呼吸している空気も、山からの恵みです。
それらに「ありがとう」を伝える日
そこで
日本古来から原産の木々や由来のある木から
とれた精油(アロマ)をご紹介しています。
《ヒノキ精油》
ヒノキ精油は、森林浴をしているような和の香りで、ヒノキ風呂や神社仏閣を連想する香りです。モノテルペン類とセスキテルペン類がほどよく入っているので、リフレッシュ効果とリラックス効果が同時に味わえ、疲労感やストレスを和らげて疲れた心に元気を与えてくれます。また血行促進作用があるため冷えやむくみの解消にも良いと言われています。防虫作用もあるので衣類やダニの防虫にも役立ちます。
日本と台湾に生息する、樹高 30-40m、直径1-2mになる常緑針葉樹です。樹皮は赤褐色で平らで滑らか、縦に裂け目が入り、薄片となってそぎ落ちます。木目が美しく加工がしやすいことに加え、調湿機能や防虫効果もあることから、湿度の高い日本では神社仏閣や歴史的建造物などの建材として利用されてきました。
また、香りは森林浴をしているような和を感じさせる香りなので、リラックス効果も高く、香料として入浴剤や芳香剤、石鹸など様々な用途に使われています。
*抗ウイルス*抗菌*抗炎症*血行促進など
血行促進作用や鬱滞除去作用があるので、マッサージ(精油はベースオイルに希釈して使用)で利用すると、冷え性やむくみの改善に効果的です。
また植物油で希釈してお風呂に入れゆっくり入るとヒノキ風呂の香りを楽しめ、循環が促進され身体を温め、筋肉痛や関節痛を軽減してくれます。
《ヒバ》
ヒバはヒノキと同じヒノキ科の和精油です。日本固有の植物で精油としてあまり馴染みのない香りかもしれませんが、ヒバは比較的多くの研究によって、その成分の有用性が確認されています。
檜葉(ひば)は木材として使われることが多く、檜葉の成分によって腐れにくく、防虫や抗菌に優れた優良な木材として重宝されてきました。精油としてのヒバもリラックス作用や抗菌などに優れており、今回はこのヒバについて、精油の有用性や活用方法を中心にご紹介致します。
ヒバ(檜葉)とはヒノキ同様リラックス作用のある日本固有のヒノキ科の植物です
高級な建材として有名な檜に比べると一般的に浸透しておらず、劣るイメージを受けますが、檜葉の芳香成分には防虫、防腐などに優れた作用があり、湿気に強く、シロアリなどの虫を防いでくれることから高級な木材として人気のある樹木です。
檜葉は日本固有のヒノキ科の植物で、針葉常緑樹です。樹高は10m~30mになり、北海道から九州までの広い地域に生息します。
檜葉の香り成分であるヒノキチオールという成分はその名前からヒノキに多い成分と思われがちですが、ヒノキよりも檜葉に多く含有されています。この成分は殺菌や防虫、抗菌などに優れています。そのため、建材として檜葉を使用することで、虫やシロアリ、湿気やカビに強い建築物になると言われています。岩手県にある中尊寺に建材に使用されていることで有名です
疲れを取りたい時
循環促進作用は筋肉の疲労、血行不良による目の疲れ、肩こり、腰痛などの体の疲労に作用して痛みの緩和に作用します。循環が促されると、血流やリンパの流れが促進されます。リンパの流れが促進されると溜まっていた毒素や老廃物が流れやすくなり、血流もスムーズになります。血流が良くなることで筋肉の緊張がほぐれコリの緩和に繋がります。
冷え体質を改善したい時
循環促進作用によってリンパの流れ、血流の促進が進むと、筋肉が温まりやすくなり冷えの緩和に繋がります。特に指先や足の先の冷えは慢性的になりがちです、精油の成分で体内から循環を促し温まりやすくすることで温まりやすい、冷えにくい体に改善して手助けをしてくれます。
《こうやまき》
安らかで神聖な山の香り
ライムのような清涼感のある森林の香りです。
紀伊半島の高野山地の山々で育った神聖な高野槙の枝葉から抽出した精油です。
高野槙は、高野山では霊木とされており、仏壇にお供えされる仏花として用いられてきました。
精油はおよそ1トンの原料(枝葉)から1kg程度しか採油できない非常に希少な精油で、森林浴をしている気分に。お部屋の空気をきれいにしたい時やリフレッシュしたい時におすすめです。
《ホーリーフ精油》
ホーリーフは芳樟と呼ばれるクスノキ科の常緑樹ですが、クスノキの特長である樟脳(カンファー)の成分が殆ど含まれず、リナロールの含量がとても多いので、フローラルとウッディーが調和した温かみのある香りがします。心を落ち着かせてリラックス感をもたらし、抗ウイルス・抗菌作用にも優れ感染対策にも活用できる精油です。
ホーリーフはクスノキ科の常緑樹です。
クスノキの亜変種で、中国南部から台湾南東部に分布し樹高は20m以上にもなります。
葉はたまご型で互い違いに生え(互生)、皮質で光沢があります。5月頃には白黄色の小花をつけます。
本種のクスノキとの相違点は、葉が波うち、花も実もやや小さくなります。枝や葉には、クスノキの特長である樟脳の成分が殆ど含まれず、リナロールの含量がとても多いので、フローラルとウッディーが調和した温かみのある香りがします。
また、この学名の精油には成分が大きく異なり、且つ精油名が違うケモタイプがあり、成分名が「リナロール」のものがホーリーフと呼ばれています。
*ケモタイプ=同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なるもの。
ケモタイプ
CTリナロール(ホーリーフ)/CTシネオール(ラヴィンサラ)/CTカンファー(クスノキ)
心を落ち着かせてリラックス感を与えれてくれ、心を元気にしてくれる効果があると言われています。精神的な疲労を感じたり、ストレスがたまった時などに使うのがおすすめです。
ホーリーフは様々な痛みの軽減に効果が期待できるとされ、神経系を鎮める働き(肩こりや筋肉痛、頭痛の緩和などの痛み)に良いとされています。また抗炎症作用は皮膚炎や関節炎にも有効であると言われています。トリートメントオイルにブレンドして使用すると良いでしょう。
*抗菌*抗ウイルス*抗真菌など
抗菌・抗ウイルス作用がありニオイの元を消臭してくれるので、アロマスプレーとして気になる箇所に使用するともおすすめです。またアロマディフューザーで香りを拡散することで感染対策にも役立ちます。
ペパーミントや薄荷などもブレンドすると
爽快感があり夏におすすめですよ
山の日や暑い日は、森林の香りに包まれて、リラックスするのもよいですよね。
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